楽天田中貴也捕手(30)が12日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、30万円増の年俸830万円でサインした。

今季は春季キャンプ2日目に右ふくらはぎ筋損傷で長期離脱を経験。1軍では18試合の出場にとどまった。ベンチでの声やチームのムード作りの面でも評価された。「成績とか野球以外のことも評価したと言われた。でも結果の世界。結果を残していきたいです」と表情を引き締めた。

オフ期間は鈴木大とともに自主トレを行う。昨オフは岡島ともに行った。「岡島さんとさせていただいて、すごい充実したというか。成長できた自主トレだったんですけど、新しいことにチャレンジしたいというすごい覚悟を持って決めた。自分が変わらないといけないなと、大地さんにお願いさせていただきました」と説明した。

セールスポイントは送球や守備だが、「打たないと絶対試合に出られないので」と打撃を課題に挙げる。これまでティー打撃はトスを上げてもらっていたが、今は置きティーで練習。「自分の中ですごくしっくりきている部分がある。それを継続しながらレベルアップをしていけたら。自信を持って来年のキャンプを迎えたいですね」と闘志を燃やした。

覚悟を持って過ごす今年のオフ期間。来春、首脳陣に猛アピールするため、徹底的にバットを振っていく。(金額は推定)

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