「ミスター・ライオンズ」の偉大な背中を追う。西武ドラフト1位の早大・蛭間拓哉外野手(22)が13日、都内の同大野球部寮で指名あいさつを受けた。ライオンズジュニア出身でもある左打者は「ワクワクした気持ちで朝は早く起きた。実感がわいた」とかみしめた。

憧れはチーム一筋21年、通算2086安打の栗山だ。同じ中距離打者でもある。「ライオンズで2000安打を達成していますし、将来的には栗山さんのようになれるように。そして超えられるように」。プレースタイルも目指す理想像になる。「冷静、クールな感じが、プレーになると闘争精神むき出しで熱い」。球団が蛭間を1位指名を決めた理由の1つは「全力プレー」だった。プロの世界でも変わらず、熱いハートを全面に戦う。「チームの勝利のためにという気持ちでやれば、おのずとそういう形になると思う。全力を尽くしたい」と誓った。

明るい未来を思い描きながら、同時に足元も見つめる。「大卒の1位で取ってもらったのですけど、まだ見合った実力がない。開幕1軍、新人王などいろんな目標があると思うが、自分は言える選手じゃない」。ドラフト1位という肩書、評価に満足感がない。人一倍の努力を積み重ねていく。【上田悠太】

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