楽天は15日、楽天イーグルス山形市支援協議会から、山形市・きらやかスタジアムでの1軍公式戦開催要望書を提出された。米田陽介社長(39)が、楽天生命パークで佐藤孝弘山形市長から、要望書と花笠を受け取った。

きらやかスタジアムでの1軍公式戦は、18、19年に2度開催。20年以降は新型コロナウイルス感染拡大の影響があり、実施できずにいた。佐藤市長のあいさつは以下の通り。

佐藤市長 私どもは楽天野球団のみなさんとはこれまでも長いお付き合いがありまして、協定を以前より結ばせていただきまして、さまざまな交流をさせていただいたことがございます。私自身としての思いとしては、楽天イーグルスは仙台の球団ということより広く、東北の楽天だという風に認識をしております。山形市としても東北の一員として、より楽天の活躍のために応援させていただきたいなという思いがございました。そしてつい先般、官民連携した、楽天を応援する協議会を立ち上げようということで、これから会員を広く募って、いろいろな形で応援させていただきたいという風に思っているところでございます。そうした中で、ぜひきらやかスタジアムで、過去2回1軍戦開催していただきましたけども、この協議会設立を機に、いま一度1軍戦を開催していただければということで、要望書を持って参りました。そういったことになれば、協議会にも弾みがつくなと思っていますし、そうした意味でもお願い申し上げたいと思います。我々もしっかりと楽天イーグルスを応援していきたいと思います。今日はどうもありがとうございます。

◆佐藤市長の言葉を受けて、米田社長のあいさつは以下の通り。

米田社長 本日は改めまして遠路はるばる仙台のスタジアムまで足を運んでいただきまして、本当にありがとうございます。今、佐藤市長からお話がございました通り、我々東北楽天ゴールデンイーグルス、唯一東北という地域をチームの名前に組み入れさせていただいているチームでございますので、スタジアムがある宮城県仙台市以外の5県から、お客さまに来ていただくというのは、球団創設以来ずっとコツコツと呼びかけをさせていただいて、取り組んでいる状況でございまして。今どこの県に行っても、一番好きなプロ野球チームはとアンケートを採ると、楽天イーグルスだという割合が一番多いという状況におかげさまでなっております。ただ、この3年間コロナの状況を踏まえまして、客足のスタジアムへの戻りの状況としましては、我々に限らずではありますけど、スポーツ業界大変厳しい状況が続いておりますので、そういった意味でも官民連携の組織の立ち上げというところから、まずは東北の中でも比較的物理的距離の近い山形市の方から、ファンを増やしていただく活動と、実際にそこから山形市から仙台市の方に足を運んでいただく流れができると、球団としてもそうですし、プレーをする選手たちも本当に心温まることにつながりますし、なによりも試合に勝つためのモチベーションになるといったところでございますので、本当にありがたく思っております。そして来年、2023シーズン、まさに今日も秋季キャンプがちょうど終了したところでございますが、しっかりと今準備に取り組んでおりまして。来年の地方での開催に関して、今回ご要望いただいた内容をしっかりと積極的に前向きに検討を進めることをさせていただきたいと思っていますし、これを機会に楽天イーグルスと山形市がさらに深い絆を作っていきたいと考えておりますので、これからも末永くよろしくお願いいたします。