明治神宮野球大会が18日、開幕する。大学の部は東農大北海道(北海道学生)が1回戦で関西大(関西学生)と対戦する。楽天ドラフト4位で最速148キロの伊藤茉央投手(喜多方)、林虹太投手(佐久長聖)の4年生右腕コンビが4年間の集大成を見せる。伊藤茉は「入学した時から全国制覇という目標を掲げてやってきた。学生野球最後、日本一にトライできるチャンス」と意気込む。

2人は19年全日本大学選手権で4強入りに貢献するなど1年生からチームをけん引してきた。昨年の神宮大会は慶大との初戦で林が先発し2回に2者連続本塁打を許すなど5回2失点。チームはコールド負けを喫した。林は「相手に関係なく自分の球を投げられたら。悔いがないようにやりきるだけ」と雪辱を誓う。

チームはこの日、横浜市内で練習を行った。伊藤茉と林はブルペンに入り、それぞれ最終調整を行った。伊藤茉は直球のほか、スライダーやシンカーなども投げ「いい感じできていると思う」とうなずいた。

林は大学卒業後、社会人でプレーすることを志望している。学生生活最後の大舞台へ「全国制覇を目指してこれまでやって来て、その目標を達成できる最後のチャンスだと思う。一戦必勝で1試合1試合全力で戦っていきたい」。全力で日本一をつかみにいく。【山崎純一】