阪神岡田彰布監督(64)は高知・安芸市での秋季キャンプ最終クール2日目の20日、今季セットアッパーとして53試合に登板した岩貞祐太投手(31)の来季先発再転向構想を明かした。一問一答は以下の通り。
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-岩貞先発プランは
「いやあ、本人に聞かせたんや、ピッチングコーチから。あんまり自信なさそうやった、返事が。やっぱ2年半くらい中(継ぎ)でやってたからな。あんまりええ返事じゃなかったみたいやけどな。やりたいけど自信が持てない、みたいな。まあ、その辺は2月になってからでも別にな」
-先発と中継ぎの両にらみ
「おお、俺はそう思ってるけどな。でもこの時期に決めることじゃないから、2月に入ってからでも十分いけるからな。もう1枚(先発の)左が欲しいってのはあるからな。この時点でもう1枚左って、ちょっとまだ名前は挙げれんわ。前の時(第1次政権時の秋季キャンプ)みたいにな、岩田もう(来季は)いけるって、そこまでの確信はないわな。あの時みたいな」
-岩田2世はまだいない
「そこまでいかんなあ、でもなあ」
-岩貞はどこを見て先発転向を検討したのか
「だって(16年に)先発で2ケタ勝った投手やで? 俺はもう岩貞も岩崎も先発と思っていたけどな。いつの間にか2人とも…。岩崎なんか先発だったら、6回までなら1番安定した投球をしておったんやで。おーん。俺はそう思っていたけどね。岩崎はリリーフを5年も6年もやっていたら、もう先発は無理やけど、まだ岩貞だったらギリギリいけるかなって思っている。ボールの力もついたしな。だから一番不安なのはボールの種類が減っているからな、リリーフになって。やっぱり得意球というか、(球種が)2つ3つになってしまうからな。先発になると2ケタ…10勝った時はもうちょっといろんな変化球を投げとったけど、もう減らしているからな。リリーフになるとな。その辺の不安なんやろな」
-まずは来春のキャンプでのボールを見て
「そうやな。キャンプで見てからやろな。自分なりに今の立場の方が安泰と思うかも分からんしな。結局。先発で6人に入るかどうかはなあ。絶対にローテーションに入れるかどうかは言い切れないもんな。こればっかりはな。だから本人が中(継ぎ)でやりたい言うのであれば、それはもうしょうがないけどな。中(継ぎ)でやっていたわけやからな」
-打者では秋季キャンプ前半に井上と前川を評価していた。3週間見て
「いや、それはええよ。当然その1軍のメンバー入れようと思うよ。それはね。前川もバッティングええよな。確かにええよ。やっぱり。まだ1年やろ。あんだけ、あれは体の力とかもあるみたいやしな。体力もな。そういう意味では何年目とかな、年とか関係なしに、力あったらそれは当然1軍でな、どんどん最初の方の紅白とか実戦で使ってみてな、井上しかりな。どのぐらいのものが1軍レベルの投手の球に対応できるかとかな。それは当然見てみたいと思うレベルやで。そういうレベルやで。はっきり言うて」
-前川は外野からの送球も良くなった
「ライトやったらいいねん。だからもう左投げの人間って2、3人しか経験してないよ。はっきり言って。何か聞いたら、左投げで肩強いのはみんな投手になってるみたいやな。肩弱いのが打者になってるんやろな。左投げは。本当に最近おらんからな。左でやったん吉田浩とT-岡田ぐらいやで、その2人くらいちゃうか。監督なってからは左投げは吉田浩1人だったかな。阪神の選手で左投げ1人だったよ。本当、左投げおらんからな。みんな左打ちでも右投げで。そういう意味じゃ、やっぱりちょっと左投げが偏るな。全体的に弱いかも分からへんな」
○…高卒3年目を終えた井上も安芸でのアピールに成功し、来春1軍キャンプ切符をゲットした。岡田監督は「当然1軍メンバーに入れようと思うよ」と明言。前さばき打法に取り組む井上は「打球も強くなるし、ポイントもいいところで打てている。本当にいい方向に向かっている」と手応え十分だ。「何とか食らいついて、もっと打てれば使ってもらえる可能性も高くなる」と目をギラつかせた。