23年新井カープは、全員がキャプテンだ。広島新井貴浩監督(45)が、来季は「全員キャプテン制」を導入する方針を明かした。

個々のキャプテン制は敷かないことを、今季まで投手キャプテンを務めた九里、野手キャプテンの野間にはすでに伝えた。「みんながみんなで引っ張っていってもらいたい。だけど、九里も野間も今年と同じような気持ちで引っ張っていってくれな、頼むなという風に言いました」。新たな体制でシーズンに臨む。

広島のキャプテン制は20年オフ、当時の佐々岡監督が復活させた。新井監督もキャプテン制の良さを理解しつつも、全員で勝利を目指すカープの強みを「全員キャプテン制」に求めた。「みんなに、よし俺がチームを引っ張る、チームを盛り上げるんだ、という風な気持ちを持ってほしい」と新井監督は願う。野間や九里に関しては「キャプテンを外れたからやる、外れたからやらないとか、そういう選手じゃない。どっちだろうとちゃんとやってくれる」と信頼する。

どうしても軸になる存在が必要な時には、選手会長のエース大瀬良がいる。「選手会長が(大瀬良)大地。だから、選手が迷わないようにというか、一本化した方が選手も見やすいと思う。大地がいて、投手キャプテンがいて、野手キャプテンがいると、もしかしたら、誰に相談すればいいのかな、この案件は、みたいな感じになるかなと思って。だから、選手会長に大地がいるんで、もう大地に一本化した方が、選手が意見とかも言いやすいんじゃないだろうかと思って、そういう意図があった」。ここ一番でのチーム一本化はエースに託す。

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