広島の投手陣、捕手陣を中心としたバッテリー会が30日、呉市内のゴルフ場で行われた。参加選手最年長の会沢翼捕手は新井新体制下で1人何役もこなす覚悟でいる。

まずは定位置死守が目標となる。今季はコンディション不良もあり、攻守ともに精彩を欠いた。来季は捕手に専念する坂倉の挑戦を受けることになる。「自分のことをやるだけ」と自主トレに励む一方で、3年ぶり捕手専念の後輩への助言もいとわない。「チームがプラスになることはどんどんやっていこうと思っています。聞かれたことは惜しまずに教えていきたい」。若手の見本となり、チームの勝利を最優先に考えて、共闘していく姿勢を示す。

さらに主将制がなくなり、チームリーダーが選手会長の大瀬良に一本化される来季、経験豊富な会沢が担う役割は大きい。「大地をサポートしながらやっていけたら。全員が一緒の方向を向けるようにやっていきたい」。大瀬良や若手を縁の下で支えていく構えだ。

新井監督とは現役時代ともにプレーし、グラウンド内外で多くの時間を過ごした。野球観や組織としての考えは、選手の中では誰よりも理解度が高い。首脳陣と選手の橋渡し役となり、新井イズム浸透を促進させる役割も求められる。【前原淳】

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