今季1勝に終わった阪神秋山拓巳投手(31)が「もう1回、はい上がる」と来季の先発ローテーション返り咲きを誓った。西宮市内の球団事務所で契約更改し、2200万円ダウンの8800万円でサイン。「結果を残していないので、仕方ない」と受け止めた。

3年連続2桁勝利を目指したが、1月末に古傷を持つ右膝を痛めた。「それを1年間引きずった」と、悩まされ続けた。開幕ローテに入ったが登板は5試合で1勝3敗、防御率5.48。5月12日の抹消後、1軍に戻ることはなかった。それでも痛みに耐えながら2軍で9勝を挙げ、3年ぶり4度目のウエスタン・リーグ最多勝をマーク。11月25日に東京都内で行われたアワードに出席し「すごい恥ずかしかった。来年は(1軍の)夜の部に参加できるように」と雪辱を誓った。

親交があり、登場曲を提供してもらっているEXILE ATSUSHIからも「頼むよ」と激励を受けたという。右膝の状態については「6、7割で走れるようになってきている」と順調な回復をアピール。プロ14年目を迎える来季へも強い覚悟をにじませた。「今年、(西)純矢や才木が先発で出てきたけど、投球術に関しては全然負けていない。(自分が)勝てる投手だと思っている。来年ローテーションに入って岡田監督のもとで、しっかり貯金をつくれる投手になりたい」。完全復活へ、まずは万全の体で春季キャンプへ。指揮官が求める貯金ができる先発として、輝きを取り戻す。【石橋隆雄】

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