オリックスがメジャー通算22発のフランク・シュウィンデル内野手(30=前カブス)の獲得を目指していることが5日、分かった。

積極的に「V3補強」を進めるオリックスが大砲に狙いを定めた。右打ちのシュウィンデルは昨季、カブスなどで64試合出場で14発を放り込んだ長距離砲。同年は打率3割2分6厘の巧打ぶりも発揮した。主な守備位置は一塁。鈴木誠也とともにプレーした今季は故障もあり、結果を残せなかった。9月にカブスを自由契約になり、日本の複数球団が興味を示す中、オリックスも好条件で熱意を示している。

今季、オリックスの89本塁打はリーグ最少。とくに外国人勢はマッカーシーの4本塁打が最多と寂しい限り。21年本塁打王の杉本やT-岡田も前年のような活躍ができず、年間通して長打力不足に泣いた。

その上、チーム最多21本塁打で圧倒的な勝負強さを誇った吉田正が、ポスティング制度でメジャー移籍を目指している。さらなる得点力ダウンは深刻な課題だ。今オフは西武からFAした森を獲得し、吉田正と同じ左の強打者を補強。日本ハムからFAの近藤の獲得にも乗り出している。また、今季2Aで30本塁打の長距離砲レアンドロ・セデーニョ内野手(24=ダイヤモンドバックス傘下)との育成契約も内定している。

4番候補シュウィンデルはピンポイントな補強になる。3連覇へ欠かせない意中の大砲を、全力でしとめにかかる。

◆フランク・シュウィンデル 1992年6月29日生まれ、米国出身。13年ドラフト18巡目指名でロイヤルズと契約。19年メジャーデビュー。21年はアスレチックスとカブスで14本塁打、打率3割2分6厘と活躍。今季は75試合で8本塁打、打率2割2分9厘。メジャー通算145試合、22本塁打、79打点、打率2割6分9厘。マイナー通算852試合、打率2割8分5厘、136本塁打、552打点。185センチ、100キロ、右投げ右打ち。

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