まさかの「現役最終打席」だった…。2日、テレビ朝日系列で「夢対決2023 とんねるずのスポーツ王は俺だ!!」が放送され、昨季限りで現役引退した元日本ハムの杉谷拳士氏(31)が人気コーナー「リアル野球BAN」に出演した。

21年オフは野球での飛躍を期待した新庄監督からオフのバラエティー番組出演NGが通達され、連続出場を断念した経緯があった。22年で引退し、昨年末に「(帝京の先輩)石橋貴明さんから『リアル野球BANどうするんだ』と言われまして、即答しました。『今年は行かせてください』と。引退後、最初に決めた仕事。12月に収録があるので、1月には皆さまに、すてきな姿を見せられるように頑張りたい」と復帰を明かしていた。

初回の守備では、いきなり全開。芸人ゴルゴ松本とギャグを連発し、対戦相手のヤクルト村上に「長年の芸人みたい」と言われた。

打撃では1番で登場。「お待たせしました 明けましておめでとうございます。2年ぶりに杉谷帰ってまいりました」と高らかにほえると、背中から「初日の出!」と叫びながら“謹賀新年”の文字が入った赤バットを頭上に掲げ、笑いを誘った。

3回の打席では「今日はスペシャルなゲストを呼んでいるんだよ。カモン!」と、日本ハム公式チアリーダーのファイターズガールを招き入れた。きつね耳を対戦相手の村上、西武山川らに装着させ、自らはファイターズガールときつねダンスを共演した。

勢いに乗って「北の国から子ぎつねコンコン打法」と挑んだが、あえなく投直。図らずも? 芸人ばりの、オチをつけてみせた。

試合は1度は侍チームが勝利。だが石橋貴明が必死の土下座をして、延長戦に突入し、杉谷の野球人生で最高の見せ場が訪れた。

1-3の延長3回裏2死満塁で三塁打以上でサヨナラの場面だった。直球をフルスイングすると大飛球がセンターへ飛んだ。三塁打ゾーンへ数メートルだったが、まさかのファインプレーゾーンに打球が当たり、ゲームセット。「14年間、何やってきたんだよ俺~」と崩れ落ちる帝京の後輩を見ながら、石橋は「あいつ、持ってねぇな」と苦笑いしていた。