球界の功労者をたたえる「2023年野球殿堂入り通知式」が13日、都内の野球殿堂博物館で行われ、プレーヤー表彰で外国人選手として初めて通算2000安打を達成した前DeNA監督のアレックス・ラミレス氏(48)が選出された。 

2001年(平13)に来日してヤクルトへ入団後、巨人とDeNAで13年間プレー。通算1744試合出場で打率3割1厘、2017安打、380本塁打、1272打点を記録。首位打者1度(09年)、最多安打3度(03年、07年、09年)、本塁打王2度(03年、10年)、打点王4度(03年、07年、08年、10年)、MVP2度(08年、09年)などタイトルも多数獲得した。

現役引退後は15年オフにDeNAで監督に就任。球団初の外国人監督として16年シーズンから指揮を執り、20年シーズンまでAクラス3度、17年は3位からクライマックスシリーズを突破して日本シリーズ進出を果たした。

ラミレス氏は19年からプレーヤー表彰の候補者となり、資格5年目での殿堂入りとなった。これまで19年・150票→20年・233票→21年・233票→22年・209票と高得票が続いていたが、あと1歩及ばず。今回は290票で有効投票数の75%が必要な当選必要数(267)を突破した。

◆アレックス・ラミレス 1974年10月3日、ベネズエラ生まれ。大リーグのインディアンス、パイレーツを経て01年ヤクルト入団。08年に巨人、12年にDeNA移籍。「アイーン」「ゲッツ」など芸人のパフォーマンスでも人気を集めた。首位打者1度、本塁打王2度、打点王4度、最多安打3度、ベストナイン4度。08、09年に連続MVP。07年に外国人として、また右打者で史上初のシーズン200安打。13年に外国人枠入団選手で初の通算2000安打。13年に引退後、14年からルートインBCリーグ群馬のコーチ兼選手、オリックスの巡回アドバイザーを経て16年~20年にDeNA監督を務めた。19年1月に日本国籍を取得。現役時代は180センチ、100キロ。右投げ右打ち。