今季は毎試合スターティングメンバーに名を連ねる。日本ハム松本剛外野手(29)は16日、沖縄・伊江島で行っている自主トレを公開した。

昨季は首位打者などのタイトルを獲得し、大きな自信を得たシーズンだったが、けがによる欠場もあり、まだ満足はしていない。今季は全試合スタメン出場を目標に掲げる。チームの顔としてけん引し、新球場1年目をさらなるステップアップのシーズンにする。

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「全試合スタメンで出たいというのが第一の目標」。個人タイトルより、143試合フル出場に重点を置いてシーズンに臨む。松本剛は昨季、自己最多の117試合に出場し、首位打者とベストナインのタイトルを獲得したが、満足はしていない。「去年の自信を力に変えてシーズンに臨みたい」とした上で、「首位打者は目標の1つとして置いておく。そこよりも全試合で使われる選手になりたい」。そう語る目は別の高みへと向いている。

率先してフル出場を目標に掲げるのは、チームのリーダー格を担う自覚の表れでもある。近藤がソフトバンクへ移籍し、戦力が低下。「戦力ダウンは正直ある。ただ、いる選手で勝たないといけない。僕が普段から引っ張っていく選手にならないと」と覚悟を語る。「レギュラーが常に1年間出続けているチームは強いと思うので」とも話し、自身も全試合に出場し勝利に貢献するつもりだ。

他球団より1日早く迎える3月30日の今季開幕戦では1番打者での出場を目指す。「特別な試合になる。開幕戦だけは1番で使ってほしい。何としても打ちたい」と気合十分だ。昨季は故障で出場を辞退したオールスターへの出場にも意欲を見せる。同じく出場辞退していた野村佑希内野手(22)と「今年こそ2人で一緒に出よう」と約束を交わした。「ファン投票1位で出ようと話をした。前半戦からマックスでいく」と意気込んだ。【石井翔太】

○…野村が今季、フル出場を果たして「松本賞」獲得を狙う。自主トレをともにする松本剛から、ノルマ達成でご褒美をもらえる賞を設けられた。野村はそのノルマにフル出場を設定。「フル出場は今、壁にぶち当たっているので」と語った。開幕戦は4番に入ることが目標。「入団時から新球場で4番を打つと言ってきた。開幕戦で1本目の本塁打を打ちたい」と意気込んだ。

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