広島新井貴浩監督(45)が18日、都内のホテルで行われた監督会議に出席した。

指揮官として迎える初めてのシーズンを前にした会議だけに「先輩方のご意見を拝聴していました。まだ何も経験していないので、意見を聞いていた」と謙虚に振り返った。

昨秋のドラフト会議以来、12球団の監督が集まった中には、3月31日の開幕戦で対戦するヤクルト高津監督の姿もある。広島工の先輩で、昨年末は母校のイベントでも会っている。連覇中のヤクルトには昨季8勝16敗1分けで2年連続負け越し。苦手意識払拭(ふっしょく)には、分析した上で選手のマインドコントロールも重要と説く。「あまりネガティブな方向に空気、雰囲気を引っ張られないようにしたい」。苦手意識から選手のパフォーマンスが落ちる影響だけは避けたい。

対戦打率3割4分、13本塁打、26打点と打たれまくった村上に対しても、思い切った投球と攻めを求める。「(データで)あまり頭でっかちになりすぎると良くない。僕がどんな投手が一番嫌だったかというと、腕を振る投手。とにかく腕の振りがいい投手は、打者からすると嫌だ。そういう背中を押してあげるのが僕の仕事なのかなと」。この日の監督会議では審判団から投手交代時、監督がマウンドに上がり代わる投手に新球を渡すという提案があった。「おもしろいなと思う。ファンサービスにつながるのかな」。直接選手にかける言葉でも選手をサポートできる案を前向きにとらえた。【前原淳】

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