“矢沢流”は投打“二刀流”だけじゃない。恒例の「ルーキーお披露目会」が新人合同自主トレを行う千葉・鎌ケ谷で行われ、日本ハムのドラフト1位矢沢宏太投手(22=日体大)が歴代最高クラスの絵心で、2軍マスコットのカビーを題材とした似顔絵対決を制した。

「練習してきた」という育成3位山口アタル外野手(23=テキサス大タイラー校中退)を寄せ付けず、卓越した観察眼で「見た物を描いただけ。バランスを意識した」と出来栄えに納得顔だ。同学年のドラフト5位奈良間大己内野手(22=立正大)の作品には「何を見て描いたんだ…という感じ」と、首をかしげた。

この日、柔らかい黒土のブルペンで初めて捕手を座らせ40球を投げた。「1発でバンっと行かない感じがあった。そこを確認しつつ。強度的には、まだまだですけど、バランス良く投げられた」。導入が議論されている「大谷ルール」(先発投手がDHを兼ね、降板後も打席に立てる)については「プレーの幅が広がる。まずは、どちらも高いパフォーマンスをして、それでこそのルール。(規則が)あるだけでは意味がないので、僕がそれを使えるようなレベルまで上がっていきたい」と話した。【中島宙恵】

○…ドラフト2位の金村尚真投手(22=富士大)が千葉・鎌ケ谷の2軍施設で、初めて捕手を座らせ投球練習した。同1位の左腕矢沢と「向かい合うのだけはやめよう」と背中を向け合い40球投じ「ここから徐々に上げたい」。故郷沖縄での春季キャンプは名護での1軍スタート。「(豊見城の)家族から2軍(国頭)は遠いので1軍で頑張れと言われている。最後まで名護にいたい」と1軍での完走を思い描いた。

○…ドラフト6位の宮内春輝投手(26=日本製紙石巻)が上沢、加藤貴を手本に、開幕1軍を目指す。千葉・鎌ケ谷の2軍施設で、初めて捕手を座らせ約30球、投球練習した。「8、9割ぐらいの力で投げた。前回(立ち投げだった18日)より良かった」。1軍キャンプスタートが決まっており「昨季、柱で投げていた上沢さんや加藤さんの練習態度とか、そういうところは見て学びたい」と話した。

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