巨人桑田真澄ファーム総監督(54)が5日、ドラフト1位浅野翔吾外野手(18=高松商)と初面談を行い、「マイペースのススメ」を説いた。

宮崎・ひむか球場での2軍キャンプ地を視察。約10分間、直接面談を行った。「自分の1年目を思い出しながら、浅野君もいま大変だと思うけど、僕も18歳の時に同じ思いをしてね、とかいう話をね」と、経験談を踏まえながら浅野の気持ちに寄り添った。

PL学園で甲子園の大スターとして、85年ドラフト1位で入団した。「メディアに押しつぶされそうになったなとか。ファンの人にもみくちゃにされて(隣の)Aグラウンドまでたどり着けなかったときもあったなとか、いろんな思いがよみがえってきて」。宿舎は当時4人部屋。先輩との相部屋で、グラウンドでも宿舎でも気疲れした。それでも「起きている間は気を使うんですけど、僕はマイペースなので『先輩、お休みなさい!』とすぐに寝られるタイプだった」と先に就寝していたという。

高校生活から一気に生活が激変し、注目を浴びる高卒ドラ1。その中で、はい上がっていくために「家族よりもチームメート、チームで動く機会が多いんですよね。そういう中でうまく立ち回っていく術も覚えていかないと。それもプロ野球で成績を残す1つの要因なので、そういったことにも慣れていって欲しい」とアドバイス。「焦ることなくしっかりと土台作りをして、将来レギュラーを張れるように頑張っていきましょうという話をしたんです。僕の18歳の時よりしっかりしている」と太鼓判を押した。

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