東都大学野球2部の国士舘大の監督に、元NTT東日本監督の長井秀夫氏(64)が6日、就任した。

都内のグラウンドでさっそく選手たちと顔を合わせてあいさつ。コーチ陣をふくめて一新することになり「優勝の経験がない選手たちなので、勝つことを覚えてほしい。まず2部の上位に食い込んで(1部との)入れ替え戦に臨めるようにしたい」と意気込んだ。

長井氏は、国士舘大OBの内野手。3年秋には、同大で唯一の東都1部優勝を果たし、一塁手でベストナインを獲得。NTT東日本に入社し、主将を務めたのちにコーチ、監督を歴任。監督の5年間で都市対抗出場3回。その後、市川口(埼玉)の監督を14年務め、現在は総監督。NTT東日本での教え子は、元阪神、楽天の沖原佳典氏(現楽天スカウト)や、元ロッテ、ヤクルトの田中充氏。市川口ではヤクルト並木の足の速さを見込み、内野手から外野手にコンバートした。

長井氏の指導は2月から始まり、本格的には4月から。1月下旬に監督のオファーを受け「社会人、高校と指導してきて集大成、恩返しのつもりでやりたい」と決断した。

NTT東日本の監督時代には、当時シダックスを率いていた故野村克也氏と親交が深かった。「選手に目線を合わせて指導をしないといけないよ」という言葉をもらったことを明かし「野村さんに教えていただいた言葉の通り、今の子どもたちの目線に合わせたい」と笑顔で話した。