WBC日本代表のDeNA今永昇太投手が、2軍の鹿児島・奄美キャンプでブルペン入りし、WBCの本番を見据えた調整法を行った。30球中カーブを6球。WBC公式球はボールによって、個体差がみられ「今日のは結構大きめで、カーブの握りがしっくり来なくて、このボールの時にいっぱい投げておこうと思った」と対策法を体に染み込ませた。

感覚的にボールの縫い目やヤマの高さが異なる中、思わぬ「宝刀」も手に入れた。「曲がり球があまり得意ではないんですけど、結構曲がってくれるのでそれをうまく利用しようかって感じです」とスライダー、カットボールに手応え。マイナス思考を排除し「こういうボールだからこそ、こういうこともできるかなって、プラスに」と思考を変えて、順応する。

「1軍キャンプは僕の調整で使うところではなく、競い合う場所なので」と三浦監督に志願し、奄美キャンプを選択。ライブBPでは最速151キロをマークするなど、調整は順調に進む。「100%自分のパフォーマンスを発揮できる状態に持っていくこと、何事にも臨機応変に対応できる柔軟な思考とそのためのフィジカルを作っていきたいです」と“侍仕様”へと心と体を整える。【久保賢吾】

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