西武のドラフト6位、児玉亮涼内野手(24=大阪ガス)はファインプレーで気持ちを楽にした。

初のオープン戦。初めての横浜スタジアム。2万人以上の声出し応援。そんな球場のほぼ真ん中近く、ショートを守る。

「応援の声が大きくて、手拍子もありますし。味方ももちろんですけど、相手も一体感あるなと感じました。初めの方は緊張してたんですけど、初回に打球が飛んできてくれてリラックスできて」

初回無死、DeNA1番森がフルカウントから三遊間に飛ばした。逆シングルで踏ん張って、一塁に投げる。間一髪アウト。前日、WBC強化試合で先輩の源田が見せたようなプレーだった。試合に入りたての先発浜屋を助けた。

「ちょっと、ショートに来そうだなっていうイメージはできていたので。準備できていたプレーかなという感じです」

初回に失策した試合もある。「全集中というか、この前よりもより大事にしていこうと思って」。終わってみれば9イニングで1失点。児玉の出だしの好守は大きかった。

九州、関西でプレーしたアマチュア時代。横浜スタジアムの人工芝に初めて踏み入れた。

「打球が死ぬ時もあれば、勢いよく刺さってくるところもあったので。打球によって併用していかないといけないと思いました」

リーグが違い、そう多くプレーする球場ではない。しかし「初めてプレーする球場もたくさんありますし、1年間を通して、球場だったり、そういうプロ野球に慣れるのが一番大事になってくると思います」と話す即戦力ルーキーにとって、1試合1試合が大きな学びだ。

松井稼頭央監督(47)も「あそこで守ってもらえるのは投手もリズムに乗っていける。本人も声援の中で緊張感あったと思いますけど。ショートだけでなくどこでも守れる。走れる。順調に来ていると思います」と頼もしそうに話していた。【金子真仁】

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