日本ハム上原健太投手(28)が12日、オリックスとのオープン戦(京セラドーム大阪)で先発し、4回4安打1失点と快投した。

明大からドラフト1位で入団し、8年目。建山義紀投手コーチ(47)が「すごい良かった。キャンプからずっと見ていて一番の内容だった。5、6番目を争う立場としては十分アピールしている」と大絶賛の投球で、自身初の開幕ローテーション入りの可能性も見えてきた。

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開幕ローテ入りへ、猛アピールの54球となった。先発した日本ハム上原は、進化した投球を存分に披露した。立ち上がりから、エンジンは全開だ。1回は2つの空振り三振を奪って3者凡退。2回1死からオリックス森、杉本の強打者2人に連続長短打を浴びて先制点こそ許したものの、4回4安打1失点にまとめ、先発の役割を全うした。

上原 テンポとコントロールを一番気にしてやっていたんで、そこはとても良かったかなという感じ。あとは細かい高さだったり、ちょっと修正は必要だけど、全体的に見れば良かったです。

リードした伏見が「もともといいイメージはあったけど、相手打者の反応を見て、使えるなと思った」と見極めたカットボールが、面白いように決まった。4回1死、前の打席で先制の起点となる三塁打を許した森を、今度は空振り三振に仕留めて雪辱。決め球になったのは、実は上原本人が「あれは多分、誰も打てないッス。これ以上ないぐらい抜けたボールが、これ以上ないぐらい、いいところに行った」と大笑いするカットボールだった。

再び2軍で調整する予定だが、建山投手コーチは「もうすごい良かった。ブルペンから調子が良かったし、キャンプからずっと見ていて一番の内容だった」と大絶賛で「(開幕ローテの)5、6番目を争う立場としては十分、アピールしてくれている」と評価。鈴木、根本、ガントにドラフト2位金村尚真投手(22=富士大)も加わり、先発枠のイスを争う。【中島宙恵】

▽日本ハム上原(4回4安打1失点で開幕ローテ争う) テンポとコントロールを一番気にしてやった。細かい高さの修正は必要だが、全体的には良かった。

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