木浪に追いついたで! 阪神小幡竜平内野手(22)が3安打で開幕遊撃争いを互角に戻した。開幕カードの相手でもあるDeNA戦に「2番遊撃」で先発。1軍では22年3月13日巨人戦(甲子園)以来の猛打賞を決め、「最後に右翼に強い打球を打てて良かった。3安打がなかったので、続けられるように」と充実感たっぷりだ。オープン戦打率を3割1分6厘まで急上昇させ、自身初の開幕スタメンをグッと引き寄せた。

「相手先発はシンカーもあったので、強引にいかないというテーマがありました」。1打席目は四球。3回1死の2打席目は右腕平良の甘く入った直球を見逃さず中前打を放ち、直後に二盗も成功させた。6回2死一、二塁では2番手中川の変化球をとらえ、右前に先制打。8回2死でも三浦の外角変化球を強振し、右前打で締めくくった。

開幕に向け、木浪と激しく遊撃レギュラーを争っている。岡田監督は沖縄キャンプ終了時点では木浪の1歩リードを示唆していたが、この日は「また(小幡が)追いついたんちゃう、これ」とニヤリ。「今日の小幡なんかすごくいいよなあ。まだちょっと難しいわ。2人ともいい結果を出してるから」。うれしい悲鳴をあげ、オープン戦残り8試合の最終盤まで2人を競わせる方針だ。【三宅ひとみ】