史上初の2度目のセンバツ連覇を狙う大阪桐蔭が競り勝った。エース前田悠伍投手(3年)が1失点で完投した。

不調の中でも少しずつギアを上げ、特に必殺チェンジアップが無双状態。8年前に0-11と完敗した敦賀気比(福井)打線を毎回の14奪三振で封じ込めた。今大会の主役で、今秋ドラフト1位候補の左腕が格の違いを見せつけた。

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▽オリックス牧田編成部副部長 落ち着いたマウンドさばきは1番の成長。走者を得点圏に出しても、低めに変化球をきっちり投げる。ホームを踏ませないという気持ちも伝わる。そういうところはさすがです。

▽西武・潮崎編成グループディレクター 変化球をしっかり使えるのが強み。ピッチングがうまい。

▽楽天・後関スカウト部長 調子が悪かったのかもしれないが、悪いなりに試合をつくれる。いい投手という印象。

▽ロッテ・榎アマスカウトディレクター 変化球がいいですね。もともと伸びのある真っすぐがあるので、それが戻ってくれば、より有効的になるでしょう。

▽日本ハム・山田アマスカウト顧問 いつもよりは直球が走っていないように見えたが、変化球でしっかり試合をつくれるのがすごい。

▽ヤクルト・小川GM 角度がある直球を投げていて、変化球もうまく操る。左腕だし、将来的に楽しみな選手。

▽巨人渡辺スカウト 本調子ではなかったかもしれないが、要所でしっかり空振りを取れる。左投手でこれだけの技術を持っている。(担当が西日本で)東日本の候補をそれほど見られてはいませんが、やはり前田君が世代NO・1ではないですか。