巨人タイラー・ビーディ投手(29=パイレーツ)が開幕前の最終登板で教訓をを得た。オープン戦楽天戦に先発し、3回1/3を5安打、5四死球の3失点と制球に苦しんだ。「四球も多かったし、ゾーン内で勝負できなかった。少し歯車が合わなかった」と来日1年目の助っ人が反省を並べた。

立ち上がりから苦戦を強いられた。1回先頭の小深田に安打を許すと、2四球と走者をためた。盗塁死と併殺で踏ん張ったが、安定感を欠いた。3回先頭の来日初打席は自らが四球を選び出塁。直後の4回のマウンドで2被弾、3四死球と崩れ、原監督は「走者で出て、リズムという部分で、いい経験、いい教訓になるものがあったと思う」と改善を促した。

球団史上初の来日1年目の大役へ中6日で臨む。当初、筆頭とみられていた菅野が右肘の張りで調整が遅れている。試合前時点では実戦10イニング無失点だった助っ人右腕への期待は大きい。阿波野投手チーフコーチも「これまでずっと安定感があった。もう1度、体も含めて整えるというところでは、ちょっと引き締まる部分もあったと思う」。ビーディが本番までに仕上げる。【上田悠太】

◆巨人外国人の開幕投手 99年ガルベス、09年グライシンガー、17年マイコラスがいる。ガルベス、マイコラスは勝利、グライシンガーは敗戦投手だった。新外国人の開幕投手は、球界全体でも87年キーオ(阪神)00年ウォルコット(近鉄)18年ロドリゲス(日本ハム)の3例だけ。いずれも黒星を喫しており、新外国人の開幕投手が勝利したケースはまだない。

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