青柳晃洋投手(29)が自身初となる開幕投手の役割を果たした。

初回からエンジン全開だった。先頭佐野を148キロ直球で空振り三振に仕留めるなど3人で料理。4回まで1人の走者も許さない安定の投球を見せた。6回2死一、二塁の場面で岩崎にバトンを託し、6回途中2安打1失点。7個の三振を奪い、昨季“投手4冠”(勝利数、防御率、勝率、ベストナイン)の実力を見せつけた。

4回には1死一、三塁の場面で打席が回り、セーフティースクイズを一球で成功。直後のマウンドでは満員のドーム内から「青柳コール」が発生し、帽子を取って一礼した。攻守に活躍した。

昨季は開幕投手に指名されながらも新型コロナに罹患(りかん)し、藤浪に大役を譲った。前日の取材では「悔しかった気持ちは今でも忘れていない」と覚悟をにじませていた。1年越しの思いを込め、プロ8年目にして初となる大役を果たした。