青学大が、最速153キロ右腕・下村海翔投手(4年=九州国際大付)の好投で駒大に雪辱。1勝1敗とした。

下村のテンポのいい投球が勝利を引き寄せた。「あまり難しいことは考えず、ストライク先行で投げた結果です」と、6回途中まで無安打無四球投球。「(パーフェクトピッチングは)意識したくなくても、雰囲気とか、ベンチでみんなソワソワしていたりして。逆に意識した方が楽かなと思っていました」と、貪欲に記録に挑戦。8回には、先頭に四球、次打者に右前打を打たれ降板したが、7回1/3を投げ2安打無失点に抑え、後ろにつなげた。

カーブが好投の鍵を握った。昨年までは真っすぐとスライダーで組み立てていたが、この試合では多くの変化球を多投した。「中でもカーブは打者の反応が、打たれる感じがなかったので、今日はかなり多かったと思います」。真っすぐを張っている打者に対し、カーブで打ち気をそらした。「カーブで簡単にストライクを取れたのは大きい。有効的な球でした」と、手応えをつかんだ。

チームには、今秋のドラフト上位候補の最速153キロ右腕・常広羽也斗投手(4年=大分舞鶴)もいる。プロを目指す下村にとっては、チームメートであり、よきライバル。「意識したくなくても意識する。いいライバルです。負けたくないという気持ちもある。でも、リーグ戦は2人で中心になって引っ張っていけたらと思っています」。150キロ超えコンビが、今年の青学大を優勝へ導く。

▽駒大・大倉孝一監督(青学大・下村投手について)「力もあるしキレもある。コンパクトにセンター返しできるかがポイント。もう少し苦しめることができないとこういう展開になる」