西武平良海馬投手(23)が両手でひざを押さえた。左翼席を見る目に悔しさがにじむ。

初回1死一塁。ロッテ3番中村奨に1号2ランを浴びた。つり球が甘く入った失投。「本塁打以外は100点です」。2日のプロ初先発でも口にしていた反省点を、この日はいきなり露呈してしまった。

意識して、高めに直球を投じている。「そこの方が空振りが取れるのがデータで出ていますので、ずっと実践していますね」。オープン戦では実際に高めフォーシームで多くの空振りを奪い、防御率0・00でしのいだ。ただ、この日は滑り出しから制球に不安。1番藤原、2番藤岡ともカウント3-0にした。外角から入れようとしたスライダーやカーブが決まらない。

今季からの先発転向で不慣れもある。「毎日マッサージでケアしました。前回115球投げたのもあると思うけど4、5日ぐらいですか」と、疲れが抜けるまでの経緯を振り返った。「これから慣れていったらいいなと思います」という段階だ。5回まで1発の1安打のみ。味方が逆転し、取り返してくれた。難攻不落のリリーバーは、経験を積みながら、難攻不落のエースを目指す。

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