阪神が劇的な逆転サヨナラ勝ちを決め、3日ぶりの単独首位に浮上した。
1点ビハインドの9回、2死満塁から中野が左越えの2点適時打を放ち、試合を決めた。先発西勇輝投手(32)は9回1失点、128球の熱投で完投し、今季初勝利を手にした。岡田彰布監督(65)の一問一答は以下の通り。
(テレビインタビュー)
-劇的な幕切れだったが
「ねえ、おーん。なんとか西(勇)にね、きょうはね。前回(4日の)広島でね、あのう1点だったけど追いつかれて、勝ち投手になれなかったんで。まあ、なんとかね、きょうは9回までいけと。まあ、もう1人だったんだけどね」
-最後は中野が決めたが、あの対決はどうご覧になったか
「いやいや、もうね、あそこ二、三塁か。ねえ、(代打は)原口か渡辺(諒)だったんだけど、原口もあのホームランからあんまり調子よくなかったからね。渡辺にかけたんだけど。まあ近本もね、あの3ボールまで選んで、ああいう形で。まあ、これはもう中野が打ってくれると信じるしかなかったですね」
-甲子園では初のサヨナラ勝ち。ファンの声援を感じたか?
「甲子園って、きょう4試合目でしょ? 4試合ぐらいで初めてサヨナラ勝ちが出たらエエほうじゃない?(笑い)」
-ファンの声援はすさまじいか
「ちょっとね、遠征で打てないところがあって、連敗で帰って来たので、ミーティングでも今日は打つ方もハッパをかけたけど、なかなかね。チャンスはつくったけど、最後、1本も出なかったから、あのまま負けるのと、西に負けが付くのとね、西に勝ちが付いて、初戦を取れたというのはめっちゃ大きいんじゃないですかね」
-チームにとって勢いが付く勝ち方
「そうですね、まあ、ちょっと勢いを付けたいから、やっぱり点を取らないと勢いがつかないんで。こういう勝ち方ばっかりでは勢いが付かないと思うんで、明日からは本当に打つ方がもっともっと奮起しないといけないですね」
(ペン囲み)
-打つ方にハッパをかけたというのは
「いやいや、まあ、ねえ、2カード目やから、これは、今日どっかの新聞にも書いてくれとったけど、前やられたら、今度は向こうもやり返そと思てな、配球とかいろんな面でな、攻め方とかもまた違ってくるし、そういうことを言うたんだ。広島も2カードやったからね、この間の横浜も2カード目でな、全然攻め方も違ってたからな、だからそういうことを言ったんだけど」
-西勇はテンポのいい投球で、フィールディングも良かった
「ブルペンでは全然悪かったみたいやなあ、だから逆に丁寧に投げたんちゃうかな。今日もうほとんど甘い球なかったやろ、高めなあ。そういう意味では一番最後やけどな。あれフォークの抜けやけど、あそこまで投げたらなあ、もう」
-7回で100球を超えていた
「いや勝ち負け付けなあかんと思ってたから、点入ったら代えてたよ、そらな、後ろのピッチャーにな。点が入らんから勝ち投手ならんやんか、だからまあ、9回までやったんやけどな。もうあそこが最後やったし、最後なあ、もう1人抑えてくれとったら最高の形やったけどなあ」
-シーズン早いうちにローテ投手に勝ちがつくと勢いに乗っていくか
「そうよおーん、村上は勝ち投手みたいなもんやったからな、西だけやろついてなかったのなあ、先発でな、そういう意味では今日何とか西に勝ち星つくためにといったらおかしいけど、つくようにな、だからあそこまで投げさせたよ」
-バッターもそういうのを感じながら
「まあ感じるというか、その前のな、満塁のチャンスで1本出てたらなあ、もうちょっと楽な展開になってたと思うよ、はっきり言うて。まあなかなかな、そういうタイムリーとかもここのところ何試合もでないし、本当に早いうちに吹っ切れてね、タイムリーとかな、出るようになれば先発はちょっと楽に投げられると思うけどな」
-苦しい試合は終盤イライラするか
「そんなイライラせえへんけど、同点でいってるんやからな(笑い)」
-クローザーに黒星
「大きいよな。広島もそうやったしな、同点から。後々見たらすごい(大きい)なあ」
-中野に積極性が
「ちょっと早めに追い込まれるのが多かったから、横浜でもな。きょうはだいぶ振っていっとったけどな」
-連敗増えないの大きい
「そら大きいやろ、小さいことないやろ。大きいよ」