日本ハムが終盤に追い上げられながらも接戦を制して、悪夢の大逆転サヨナラ負けのショックを振り払った。4点リードの8回に、先発した上沢が岡島に1号2ランを許して2点差に迫られたが、なんとか逃げ切った。新庄剛志監督(51)は「救心! 救心!」と、生薬製剤の名称を連呼しながら報道陣の前に登場。「もう、今日といい昨日といいね。でも、こういう試合を続けてね、今日みたいな勝ちで。昨日も負けはしましたけど、緊張感ある、特に守りは成長につながる」と、この1勝を振り返った。

0-0の6回1死一、二塁で4番野村が先制の2点適時二塁打を放つと、マルティネスにも適時打が飛び出し、3点を先行した。7回には代打五十幡が安打で出塁後に二盗を決めると、アルカンタラの適時打で4点目。8回には代走江越が二盗を決めると、上川畑の適時打で5点目をもたらした。先発上沢は8回途中まで3失点で2勝目。9回はベテラン宮西が締めて今季初セーブを挙げた。

新庄監督は第3打席に先制決勝打を放った野村に対して「ジェイ(野村)もね、不思議なところで打ちますね。1、2打席目が(楽天荘司の投球に)合ってなくて。不思議ですよね。4番の仕事してくれました」と笑顔で称賛。これで5位楽天とは再び1ゲーム差。1勝1敗で迎える23日の今カード3戦目に勝てば5位に浮上する。21日は惜しくも達成できなかった“単独最下位脱出チャレンジ”のリベンジに挑む。