関西地区で地上波放送を中継するサンテレビでは、「村上対決」を村上昂輝アナウンサー(28)が実況した。

阪神先発村上頌樹投手(24)、ヤクルト4番村上宗隆内野手(23)が初対戦する「村上デー」に実況を務め、「同じ姓字の選手が飛躍を姿を実況することができ、こちらも刺激を受けます」と振り返った。

村上とは兵庫県出身であることも共通点。さらに名前も「しょうき」と「こうき」と似ている。「そういう意味ですごく親近感がわいている選手。無失点投球が続いていて、こちらも今日は少し緊張してしまった」と語った。

ベテランの湯浅明彦アナ(48)はこの日、ベンチリポーターを務めた。「村上デー」に合わせて村上アナが“登板”したのか問われると「本当にたまたまなんです」と明かした。「『村上が村上の実況をしてる』というネット記事も見ました。視聴者もそういう楽しみ方をしてくれているんだなと気づくことができました」と話した。

2回先頭で初の村上対決が実現した場面では、解説者の浜中治氏(44)から「これ一直線でつながれてますね。村上投手、バッター村上、サンテレビアナウンサー村上さん、ちょうど3人並んでる感じですね」と振られた。村上アナは「私、村上ですね。バックネットで一直線に」と照れながら返した。浜中氏が言うようにマウンド、打席、その後方スタンドにある放送席と「村上」が3人並んでいた。浜中氏のアシストには「ありがたかったです」と感謝。「立ち上がりの投球を見て、今日はどこまで無失点でいくんだろう、と。わくわくする投球を見せてくれました」と、村上への思いも話した。

◆村上昂輝(むらかみ・こうき)1994年8月10日生まれ、神戸市出身。兵庫・須磨東では硬式野球部。関学大では阪神近本と同学年で同じ法学部。硬式野球部の制服姿の近本を学内で見かけることもたびたびあった。20年4月にサンテレビ入社。アナウンス部に配属され、21年6月29日ヤクルト戦(甲子園)で実況デビュー。