広島はバウアーに屈し、連勝が止まった。

2回にデビッドソンの6号ソロで先制も、中盤以降は変化球の割合を増やした投球に的を絞れず、追加点を奪えなかった。新井監督は「初対戦の中で受け身にならず、ヒットが出なくても、いい当たり、いい捉え方をしている打者が結構いた」と選手を評価。来日初勝利を献上したサイ・ヤング賞右腕には「要所、要所で投げる球はさすがだなと思いました」と認めるしかなかった。

○…4年目21歳の韮沢が、バウアーからプロ初のマルチ安打を記録した。初対戦の2回に右前打を放つと、7回の対戦では再び右前打。「追い込まれてから真っすぐをはじき返せたので、良かったなと思います」。二塁でも再三好守を見せ、今季2度目の先発起用に応えた。ただ、7回2死一塁から右翼越え二塁打で生還できない走塁に「止まってしまいました」と反省も忘れなかった。

▽広島デビッドソン(6号先制ソロは空砲に)「今日のバウアーはいい投球をしたと思います。アメリカで対戦したときみたいに、速い球といいスライダーだったと思います」

▽広島マクブルーム「バランス良く緩急を使い、変化球が多かった。球種も多いなと思った。自分の打席ではそこまで真っすぐが多くなく、動く球が多かった」

▽広島坂倉「カーブがパワーカーブのように速く、曲がりが大きい」

▽広島朝山打撃コーチ「中盤から大きく変化するカーブとスライダーを多投され、狙いを絞りきれなかった。結果1点に抑えられたので、次回しっかり対策したい」

▽広島野間「ハイボールの真っすぐに落差のあるカーブ。高めの真っすぐを見送ろうと思ったら、あのカーブに手が出なくなってしまう。割り切っていくことが大事になるのかなと思う」

▽広島九里(6回途中4失点で今季初黒星)「チームが勝てる展開にできなかったのが悔しい。(6回は)逆転されても、我慢することができればチームが勝つチャンスはあったと思う」

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