横浜で所沢で福岡で、花咲徳栄(埼玉)OBの打者たちがヒットの花を咲かせまくった。

3日、3球場で5人がマルチ安打を記録。計10本の安打で大型連休のスタジアムをわかせた。

注目のDeNAバウアーからは19年度卒の広島韮沢雄也内野手(21)が2安打を放ってアピール。相手のDeNAでは13年度卒の楠本泰史外野手(27)も2安打した。

楠本と同じ13年度卒のオリックス若月健矢捕手(27)もしっかり2安打。オリックスはこの日、ソフトバンク戦で22安打した。

さらに15年度卒の西武愛斗外野手(26)もしぶとく2安打し、安打数リーグトップをキープ。相手の日本ハムの4番に入る、18年度卒の野村佑希内野手(22)も2安打し、そのうち1本は先輩の17年度卒、西武の中堅を守る西川愛也外野手(23)のダイブも及ばない痛烈な打球だった。

17年夏の甲子園優勝メンバーでもある西川はこの日は安打は出なかったものの、2犠打をマーク。4月30日には1軍で63打席ぶりの安打を含むマルチ安打を記録している。

花咲徳栄は現在、8年連続ドラフト指名選手の輩出(育成ドラフトを含む)を続けている。岩井隆監督(53)が「命中力」にこだわった打撃指導には定評があり、4月27日には、21年度卒の中日味谷大誠捕手(19)もプロ初打席初安打をマーク。20年度卒、ドラフト1位で入団したソフトバンク井上朋也内野手(20)の今季の開花に、同校関係者も期待を高めている。【金子真仁】