ロッテが完封リレーで西武相手に3連勝を飾り、首位オリックスに1ゲーム差に迫った。敵地ベルーナドームでの3連戦3連勝は、17年9月19日から21日以来、6年ぶり。先発西野が6回まで粘りの投球を見せると、西村、沢村とつなぎ、最後は益田が締めた。

西野はリーグトップタイの4勝目を挙げた。初回から毎回安打を許す苦しい展開でも、要所を抑えた。「4勝目はうれしいですけれど、野手の人に助けられているところもある。とにかく打たれても粘って」。スローカーブなどの変化球も有効的に使い、連続三振や、併殺で0を並べた。

今季のリリーフ陣は、守護神は明確に決めず、相手に合わせて適材を送る。この日も7回以降は1人の走者も出さない完璧継投。西村は日本ハムから移籍した今季開幕から14戦連続無失点を継続中だ。「益田さん、沢村さんがフランクに、いろいろとしゃべりやすい空気を作ってくれているので良い雰囲気」とベテラン2人にも感謝した。

8回登板の沢村は「僕は引っ張ろうとは思っていない。一緒に成長。野球選手である前に1人の人間なので」。自身のTシャツを仲間に贈って気持ちを高めたりする環境づくりも、結束を深めている。益田もリーグトップを独走する11セーブ。今季は投球フォーム改造にも着手し、「2段モーションをやめて、それがはまった。真っすぐが強くなった」。持ち味のシンカーもより生きるようになった。

防御率1点台がズラリと並ぶ先発陣。信頼度を増すリリーフ陣。投手出身の吉井監督が描くイメージが固まってきた。【鎌田直秀】

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