巨人が広島の猛追に屈し、3連勝を逃した。延長10回に登板した23歳菊地が、押し出し四球を含む3四死球などで勝ち越しを許すと、2死満塁から代わって登板したロペスが満塁弾を浴びた。一進一退の攻防が一転して、一挙大量6失点で敗れた原監督は「若い人たちを大きな期待の中でいつも送っていますが、彼らの反省と対策、明日へつながればという風に思ってます」と糧とすることを願った。

接戦で白星を取りこぼした。1点リードの9回、登板したのは23歳の若き守護神・大勢。1死から相手の代打攻勢に連打を浴び同点に。今季逆転負け8試合のうち、1点差の逆転負けは6試合目。5月に入って6試合連続失点を重ねた「魔の8回」に苦しめられてきた。ここ2試合は克服し、2連勝で臨んだ1週間ぶりのホーム戦で、最終盤にひっくり返された。

先発し6回1失点で試合をつくった横川も、バトンを受け7回に登板し1失点した直江もまだ22歳。原監督は「若い投手陣という中で、厳しい状況ではあるけど、彼らが明日に成長してくれればいいことですから」。この試合打撃は、2本塁打の34歳丸や、猛打賞の副主将・28歳吉川ら中堅以上が支えた。若き投手の成長を待ちながら、戦っていく。【栗田成芳】

【関連記事】巨人ニュース一覧