まだまだ、ここからだ。楽天は西武に快勝し、5位日本ハムとゲーム差なしに迫った。滝中瞭太投手(28)が9回1死まで3四球のみ。残り2死で安打を許し、惜しくも球団初のノーヒットノーランは逃したが、堂々の内容で2勝目を挙げた。打線はマイケル・フランコ内野手(30)の4号ソロを皮切りに、7安打5得点。下位打線がつながり、滝中の快投に応えた。

石井一久監督(49)の舌も滑らかだった。自らもヤクルト時代の97年にノーヒットノーランを達成している。「僕もいっぱい賞金もらったんで、球団にレクチャーしないとなと思いました。初めてだったら(ノーヒットノーランの賞金が必要だと)分からない。球団もね」。残念ながら賞金が必要な事態とはならなかったが、十分すぎる投球だった。「いつも『安定の滝中』だと思っている。6回3失点とか、7回2失点とかを目指すのではなく、一番高いところを目指して欲しい」と、今後への期待は尽きなかった。

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