巨人は17日、広岡大志内野手(26)とオリックス鈴木康平投手(29)の交換トレードが成立したことを発表した。12球団ワーストの防御率4・31の巨人にとって、投手陣の補強は急務だった。鈴木の背番号は、広岡がつけていた32番に決まった。

広岡は今季開幕2軍スタートも、4月29日に1軍昇格。5月5日中日戦(バンテリンドーム)では「1番二塁」で起用され、今季1号となる先頭打者本塁打を放つなど、持ち前のパンチ力を発揮した。しかし1軍での成績は打率2割1分4厘、1本塁打にとどまり、14日に登録抹消されていた。広岡にとって、21年3月にヤクルトから移籍して以来2度目のトレードとなった。

広岡のコメントは以下の通り。

「ジャイアンツでの2年半は、素晴らしい指導者、スタッフ、先輩・後輩、そしてファンの皆さまに恵まれました。ジャイアンツでプレーできたことを誇りに思い、これからの野球人生にしっかり生かせるよう頑張ります。引き続き応援をよろしくお願いします」

鈴木は最速158キロを誇る豪腕。今季はファームで12試合に登板し、先発でも投げた。防御率5.40にとどまり1軍登板はないが、巨人では即戦力として期待される。昨季まで「K-鈴木」の登録名でプレー。今季からオリックスの鈴木姓が1人になったため、戻していた。ちなみに、巨人には育成に同姓の鈴木大和外野手(24)がいる。

◆広岡大志(ひろおか・たいし)1997年(平9)4月9日、大阪府生まれ。智弁学園では2年春夏に甲子園出場。15年ドラフト2位でヤクルト入団。16年9月29日DeNA戦でプロ初出場。同試合で三浦大輔(現DeNA監督)から初打席初本塁打を記録。19年に自身初の2桁本塁打。21年3月に田口麗斗とのトレードで巨人に移籍。プロ通算351試合に出場し、打率2割7厘、27本塁打、75打点。183センチ、81キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1700万円。

◆鈴木康平(すずき・こうへい)。1994年(平6)1月21日、千葉県生まれ。千葉明徳-国際武道大-日立製作所を経て、17年ドラフト2位でオリックス入団。チーム内に読みが同じの鈴木昂平がいたこともあり、T-岡田方式の登録名「K-鈴木」を採用した。今季から登録名を本名にした。プロ通算79試合に登板し、5勝9敗、防御率4・86。186センチ、92キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1700万円。

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