阪神がサヨナラ勝ちを決めた。0-0で迎えた9回2死一、二塁。スタメン起用されたドラフト1位森下翔太外野手(22)が劇的な一打を放った。ウオーターシャワーを浴び、甲子園の大歓声を全身に浴びたルーキーはヒーローインタビューで「ほんと泣きそうで…ありがとうございますって気持ちでした」と万感の思いを吐露した。ルーキーのサヨナラ打は今季12球団で初めて。阪神では19年7月20日ヤクルト戦(甲子園)での近本の犠飛以来。

前日21日は両軍合計17得点の打ち合いだったが一転、阪神大竹耕太郎投手(27)と広島森下暢仁投手(25)の投げ合いで0-0の投手戦。延長寸前で、ドラフト1位ルーキーが殊勲打を放ち、甲子園は歓喜の六甲おろしがこだました。

1937年(昭12)秋の御園生崇男以来の開幕6戦6勝がかかっていた大竹は、打たせて取る投球が光り、7回6安打無失点。勝ち負けはつかなかったが、防御率を0・48まで下げた。