日本ハム新庄剛志監督(51)が会心のリクエスト成功で楽天の得点を取り消し、場内が騒然となった。

3回裏2死一、二塁の場面。浅村が左前打を放ち、二塁走者の小深田が生還したかに思われた。しかし、一塁走者の辰己が左翼・松本剛の好送球で三塁でタッチアウト。小深田の生還と辰己のタッチアウトは、どちらが早いか微妙で、新庄監督はリクエストした。

審判団は長いリプレー検証の末、「責任審判の有隅です。ただいまのタイムプレーについてリプレー検証いたしましたが、無得点といたします」と辰己が三塁でタッチアウトとなったタイミングが早いと判断。1度は楽天に入った1点が取り消され、3回裏は無得点で終了。場内のファンは大きくざわめいた。新庄監督をはじめ、日本ハムベンチでは有隅責任審判の声が聞こえづらかったようで、場内へのアナウンスから約20秒後に歓喜に包まれた。

18日の中日-阪神戦(バンテリンドーム)では、8回2死一、二塁の中日の攻撃で同様の「タイムプレー」が発生。二塁走者だった石川昂が本塁生還前に走りを緩めて、一塁走者が三塁でアウトとなるのが早く得点が認められなかった。

◆タイムプレー 野球規則5・08(a)の【注1】に「第3アウトがフォースアウト以外のアウトで、そのプレー中に他の走者が本塁に達した場合、審判員は、その走者にアピールプレーが残っているか否かに関係なく、本塁到達の方が第3アウトより早かったか否かを明示しなければならない」とあり、このことを通称「タイムプレー」と言う。

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