DeNAトレバー・バウアー投手(32)が、来日最長となる8回を109球、3安打2失点の力投で今季2勝目を挙げた。直球は最速155キロをマークし、毎回となる初の2桁10奪三振。来日初登板の5月3日広島戦(横浜)で、7回7安打1失点で初勝利を挙げて以来の勝利になった。

試合後は本拠地のお立ち台に上がると、「ヨコハマ、ダイスキ!」と日本語で叫んだ。

「納得のいくパフォーマンスでなかったですけど、打線の皆さんの援護もあった。(10奪三振は)そんなに三振を取っていたことを自分でも気づいてなかったです。今後もたくさん三振を取っていきたい」と誓った。

前回5月27日中日戦(バンテリンドーム)では、昨季までDeNA所属した細川に2本の本塁打を浴びるなど、ここまで登板した4試合連続で計7被弾。「ホームランを与えないこと」を課題に、中6日で本拠地のマウンドへ上がった。

初回、注目の立ち上がり。先頭の源田から二者連続四球で無死一、二塁とされるが、3番外崎を外角低め155キロ直球で見逃し三振。二走源田の盗塁死後、2死二塁から4番渡部を変化球で空振り三振に仕留めてピンチをしのいだ。

1回だけで27球を要した右腕だが、2回以降はリズムを取り戻した。力強い直球を軸に、チェンジアップ、スライダー、カットボールなど多彩な変化球を交え、2回を9球、3回はわずか7球で3者凡退に抑えた。

1-0の4回1死、西武外崎に同点ソロを許し、来日初登板から5試合連続の被弾となったが、1失点で踏ん張った。

5回をきっちり3人で片付けると、6回は1番源田からの攻撃を3者凡退。7回は2死二塁と得点圏に走者を背負ったが、7番若林を外角高め129キロの変化球で空振り三振に仕留め、無失点で切り抜けた。8回は先頭の代打平沼にこの2本目となるソロを浴びたが、冷静に後続を抑えた。

サイ・ヤング賞右腕のバウアーは、今季計5試合で2勝2敗、防御率5・59になった。

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