高知工科大(四国地区)は、鹿屋体大(九州地区南部)に接戦の末に敗れ、2度目の全国の舞台でも初勝利に届かなかった。

先発の植田ジゲン投手(4年=岡豊)が1回2死一塁から甘く入った132キロ直球を原俊太内野手(4年=済々黌)に痛打され2ランを許し先制される。続く2回にも1失点を喫した。

3回以降は無失点投球を続けてきたが、3-3の同点で迎えた7回1死二塁から中前適時打を浴びて勝ち越しを許した。

7回1/3を8安打4失点で降板。「調子は悪くなかった。序盤は良かったが終盤体力がなくなって球が高めに浮いてしまった。慎重にコースを気をつけたが、鹿屋体大打線がデータより(積極的に)振ってきた」と肩を落とした。

今大会で大学野球を引退する。「自分の力は出し切れたので悔いはない。4年間の中で神宮に来られて良かった」と大学野球生活を振り返った。

湯浅祐二監督(33)は、「全国に出て満足している選手は1人もいない。引退する4年生もいるが、この悔しさを感じた下級生に期待したい。全国の舞台でも普段通りのプレーができるチームを作りたい」と前を向いた。