育ててくれた球団を相手に大暴れする。日本ハム江越大賀外野手(30)は右手首、左あばらと2カ所の骨折が完治。骨が折れても出場し続けてきたガッツマンが9日からの古巣阪神戦(エスコンフィールド)へ気持ちを高ぶらせた。

鉄人江越が“完全体”で古巣に挑む。3月に右手首、4月にあばら骨を骨折していたが「もう(両方とも)治りました」。5月には7年ぶりの出場3戦連続本塁打を放ち「江越覚醒」がSNS上でトレンド入り。骨折の痛みを抱えながら出場を続けていた令和のガッツマンの類いまれな能力が、ここから100%、解放される。

全快と同時に、今週は大きなモチベーションとなる戦いが控えている。9日からの阪神戦に向け「楽しみにはしていました。でも、やるべきことは変わらないんで。楽しみはありますけど、特に『タイガース戦だから頑張るぞ』っていうのはない」。ケガしていてもしていなくても、全力で目の前の相手に立ち向かうのが江越流だ。

骨折している間もフルスロットルでプレーしてきた。4月5日のロッテ戦では三遊間のゴロでヘッドスライディングし、4年ぶり安打、今月3日の巨人戦では7回にセンター前の打球に猛チャージ。ダイビングキャッチし、SNS上で「守備範囲が北海道の大自然並に広大」などとコメントされた。ケガが癒えた“パーフェクト江越”は、さらに超人的活躍で、チームを勢いづける。

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