中部学院大(東海地区)は、天理大(阪神大学)に勝利して8強に進出した。2戦連続で延長タイブレークを制し、間宮大貴監督(34)は「宮島が粘り強く0で抑えてくれた。縄田はタイブレークは初めてだが、堂々と投げてくれた。気持ちの強い2人に感謝」と、先発した宮島拓斗投手(3年=興国)、10回から登板した縄田渉投手(4年=大阪桐蔭)の両投手をたたえた。

先発の宮島は、140キロ台前半の直球と変化球をまぜ、緩急をつけた投球で9回3安打無失点。「いつも自分が先に点を取られて野手が取り返してくれる。5回でマウンドを降りてもいいくらいの気持ちで全力で投げた」と仲間のために腕を振った。

両チーム無得点のまま9回を終え、無死一、二塁から始まるタイブレークへ。10回は両チーム点が入らず0-0で迎えた11回。無死満塁のチャンスで大江拓輝外野手(4年=八戸学院光星)が「決めるという思いでした」と、右前打を放ってサヨナラ勝ちを決めた。

9回で降板してベンチから見守っていた宮島は「本当にうれしかった。0で抑えて勝てたのでうれしかった」と話した。東京ドームでの2試合を終え、準々決勝からは神宮が舞台になる。「投げるかわからないけど準備はしっかりして、ベンチで応援したい」と意気込んだ。