初の中4日で先発したDeNAトレバー・バウアー投手(32)が、9回3安打1失点の初完投で4勝目を飾った。直球は最速156キロをマークし、12三振を奪った。

前回9日オリックス戦(京セラドーム大阪)では7回108球、5安打2失点で3勝目。11日の同戦をスタンドから観戦して話題となった。米国時代から体になじんだ中4日の登板間隔に、「いつも通りの中4日かなと思っています。たくさん投げたいと思っているので、短い間隔で投げられるのはうれしい」と、本拠地マウンドへ上がった。

序盤からテンポのいい投球を披露した。1回1死から清宮に右前打を許し、その後2死二塁とされたが、4番万波を高め直球で空振り三振。2回も1死からマルティネスに四球を与えたが、野村の大飛球を中堅蝦名が好捕。飛び出した一走マルティネスが戻れず併殺で切り抜けると、3回は初めて3者凡退とした。

4回にはギアを上げ、第1打席で安打を許した清宮を152キロ直球で二ゴロ。万波の5球目には最速154キロを投げ込んだ(結果はファウル)。5回に味方が2点を先制すると、6回2死にはアルカンタラを外角高め150キロ直球で空振り三振に仕留め、刀をさやに収めるポーズの「ソードセレブレーション」を繰り出した。

7回には2死から万波に左中間に12号ソロを浴び、来日初登板から7試合連続被弾となったが、次打者松本剛をきっちり空振り三振。9回も1死三塁のピンチをしのぎ、自身3連勝となる4勝目をもぎ取った。

メジャーでは通算6完投(3完封含む)。完投勝利はインディアンス(現ガーディアンズ)時代の19年6月16日タイガース戦で9回4安打無失点で完封勝利を収めて以来だった。

【動画】DeNAバウアーがNPB初完投勝利 9回3安打1失点12三振

【動画】DeNAバウアー、6回表2死アルカンタラから空振り三振奪い刀ポーズ披露

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