投打がかみ合った広島が阪神に勝利し、2カードぶり勝ち越しで首位に2・5ゲーム差と再接近した。先発野村は6回3安打無四球無失点。今季初勝利を手にした。打線は2回に3戦連続先発の小園が右翼席へ先制2ラン。3回には西川の適時打で1点を加え、8回にリードを広げた。西日本豪雨から5年、ファンに勝利を届けた新井貴浩監督(46)の試合後談話は以下の通り。

 

 

-先発野村投手について

新井監督 彼の一番の持ち味ですよね。コントロールを低めに集め、すべての球種を四隅に投げ分けて、無四球ですし。これぞ、祐輔だという投球でしたね。

 

-小園選手の先制弾も大きかった

新井監督 彼もうれしいんじゃないですか。ファームでしっかり頑張ってきて、2試合ヒットが出ていなかったですけど、こちらから見て対応の仕方、内容はまずまず良かったので。それにしても、大きな先制ホームランになりました。

 

-小園選手は2試合無安打も、先発起用

新井監督 ファームに行ったときにも逐一、高監督をはじめファームのスタッフからどういう状況か報告を受けていましたので。彼の持っているポテンシャルは誰もが認めるところ。そこをどう開花させてあげるか、持っているものを発揮させてあげるか、はこっちの仕事なので。(1軍に)上がってきて2試合ヒットなくても守備の面では足が動いた。(1軍に)上がって、すぐスタメンでカンカン打てると思っていない。プロ野球は、そう甘くない。内容でも、守備での動き、表情とか見ても、以前より成長している。それにしても、ナイスホームランでした。

 

-表情や姿勢にも変化が

新井監督 そうですね。前だったら打てなかったりしたら、ちょっとそっちの方向に引っ張られることがちょくちょく見受けられたんですけど、打てなくても打つこと守ることは別に考えられるようになってきています。走る方もそう。少しずつ成長していってもらいたいなと思っています。

 

-3回の得点の起点となる野間選手の内野安打のほか、坂倉選手や菊池選手も全力疾走を怠らない姿にチームとしての姿勢がみえる

新井監督 全力疾走というのは当たり前のことなんですけど、それをずっと続けるのは難しいことなんですよね。当たり前のことを当たり前に継続してくれている。ましてやチームの中心なので、若い選手にとっても見本になっている。素晴らしいと思います

 

-首位阪神に勝ち越したことは自信となる

新井監督 またひとつ、みんな自信にしていいと思う。交流戦を戦って、そこからチーム一丸で戦って、交流戦の前と後ではチームの力が上がっていると思う。そういうチームの力が試合に出ている。首位のチームに勝ち越したのは自信にしていい。

 

-西日本豪雨から5年

新井監督 実際に被災された方の心の傷は、時間がたってもまったく変わっていないと思うんですよね。私たちはグラウンドでいいプレーをして、みなさんに喜んでもらうことしかできないのですが、今日も少しでも楽しんでもらえたら、喜んでもらえたら、うれしいです。

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