またまたまたまたまたまたまた…1点に泣いた。日本ハムが今季8度目のサヨナラ負けで今季ワーストの8連敗となった。スコアは0-1で7試合連続の1点差負け。前身球団の69年東映の6試合連続を上回る、プロ野球ワースト記録を更新した。打線は気分転換を兼ねたピンポン球トレーニングで難敵のサブマリン与座の攻略を狙ったが、不発に終わって今季8度目の完封負け。勝利につながる1点が遠い。

  ◇  ◇  ◇

試合後にグラウンドではゾンビ鬼ごっこが行われたベルーナドームだが、日本ハムにとっては身の毛がよだつ? 真夏の怪談のようなサヨナラ負けだ。9回に1点を奪われて昨年8月以来となる8連敗。しかも、またも1点差負けは7試合連続となり、不名誉なプロ野球新記録となった。

ベルーナ名物の長い階段を息を切らしながら上ってきた新庄監督は、ゾッとするような記録更新となった負の連鎖に「思い出に…というか、『そういう記録をつくったよね』って強くなった時にみんなが言ってくれると思う」。苦しい時も、いつか大きな成長につながると信じて前を向いた。

1点差負けに縛られているチームも、脱出へ向けて試行錯誤はしている。試合前には八木打撃コーチの発案で西武与座対策も講じられていた。前回対戦で打ち崩せなかった右腕に対して、現役時代に下手投げの投手が得意だった同コーチは「小さい時にピンポン球で野球をやっていたイメージが残っているから」と仮説を立て、即実行した。

この日の球場入り前に「ドンキで」ピンポン球を購入し、自ら清宮、万波らに下手投げして与座の球筋をイメージさせたが、実らず。同コーチは「気分転換も含めてだけど、成果は出てないんやから、ダメやった」と振り返ったが、勝つために、どんな地道なことでも出来ることを積み重ねていくしかない。新庄監督も「大丈夫、大丈夫。この戦いはなかなかできないから。ここで勝ったら一回り大きくなって…」。秋に笑って振り返るためにも、早く相手より1点多く取りたい。【木下大輔】

▼日本ハムが昨年8月16~26日以来の8連敗。6日ソフトバンク戦からは7試合続けて1点差負けで、オール1点差の7連敗は69年東映が8月13~19日に記録した6連敗を抜いて、プロ野球史上初めてだ。今季の日本ハムは3点差以上の試合では20勝13敗も、2点差で6勝10敗、1点差では9勝25敗と、接戦に勝てていない。

【関連記事】日本ハムニュース一覧>>