“リフレッシュ期間”を経た阪神才木浩人投手(24)が、試合を作る力投も、チームが終盤9回に追いつかれて今季6勝目がスルリと消えた。

1点リードの7回2死一、三塁。岡林に投じた148キロ直球はライナーで木浪のグラブに吸い込まれると、右拳をかたく握った。7イニング中4イニングで先頭打者の出塁を許しながらも7回8安打2失点。「抑えるところは抑えてというのができたので。7回まで行けたんで良かった」と、2日巨人戦(東京ドーム)以来、中12日の登板で復活を示した。

勝てば18年以来、自己最多タイとなる今季6勝目。昨季7月30日ヤクルト戦から続いている甲子園6連勝も目の前だった。だが、2点リードの9回に3番手岩貞がまさかの同点打を許し、勝ち星は消え、球場からはため息が漏れた。

疲労を考慮され、3日に今季2度目の出場選手登録抹消。前回抹消時は回復に重点を置いたが、今回はトレーニングをしながらコンディションを調整してきた。「体の中心部分が知らないうちに動かなくなってきている感じがあったので、もう1回刺激入れて動きにつなげるイメージ」。

特に見直したのは、おなか周りや股関節などの体幹部分。行った練習の1つが階段を使った「ランジウオーク」だ。甲子園一塁側のアルプスを使い、1歩1歩体の軸を意識して上る。オフはほぼ毎日行うが、強度が高いためシーズン中は頻繁に行わない練習だという。お尻やハム、内転筋に刺激を加え、「体の軸を立てる」と意識づけした。この期間を経て、キャッチボールでも「(体の)中から動いてる感じがある」と手応えを実感。この試合でも「良かったんじゃないですかね。まっすぐは自分の中で感触的に良かった」と明かした。

勝ち星は逃したが、4万2620の観客へ復活を示した101球の熱投。「また切り替えて。次いいまっすぐが投げられるように調整しながら、しっかり7イニング以上投げられるようにやっていけたら」。後半戦に向け、頼れる剛腕が帰ってきた。【波部俊之介】

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