えっ!? 監督は高津さんじゃ…。

全セのコーチを務めた阪神岡田彰布監督(65)が、まさかの“越権行為”でリクエストを要求し、見事に成功させた。2回2死。全パの2番近藤が左翼フェンス直撃の当たりで二塁を狙うも、全セ左翼の阪神ノイジーが二塁へノーバウンドの好返球。微妙なクロスプレーとなったが判定はセーフ。高津監督がベンチに不在だと知った虎の指揮官はとっさに動いた。

「高津が(ベンチに)おらんかったんよ。何かしてたんちゃうかな。みんなが『アウトアウト』言うから。いてなかったから俺がしょうがなしに(笑い)」

岡田監督は笑いながら球審に両手でテレビ画面を描き、リクエストを要求。珍しい場面に満員のバンテリンドームはどよめいた。結果、判定は覆ってアウトに。急造の“監督代行”による臨機応変の好判断で、全セの窮地を救った。

前回阪神の指揮を執った08年以来15年ぶりに参戦した球宴。「コーチやから、余計に楽やしなあ。何も考えんでいいし」と本音ものぞかせた。殿堂入りの表彰に訪れた盟友バース氏とも今季開幕戦以来の言葉を交わし「メール送ってんのに返ってこんかったから怒ったよ。ちゃんと返事せえって」とニンマリ。本職ではない「コーチ」として、お祭り舞台を堪能した。【古財稜明】