“ポラグッチ弾”で不敗神話だ~! ロッテの長距離砲グレゴリー・ポランコ外野手(31)と山口航輝外野手(22)が本塁打を放ち、逃げ切った。6月24日の日本ハム戦、7月6日の西武戦に続き、アベック弾は3戦3勝だ。

初回無死満塁。「4番DH」ポランコが、「楽天キラー」を襲名する来日初のグランドスラムで先制した。岸が投じた甘い124キロスライダーをフルスイング。「積極的に打ちに行くことが出来たし、ストライクゾーンで勝負してくる投手なので、良いボールが来たら打ってやろうと思っていました」。右中間に弾丸ライナーで14号を突き刺し、歓喜する右翼席に右拳を突き上げた。ヒーローインタビューでは「頑張ります、明日も。最高」と日本語で誓った。

7回にも左前打で、今季楽天戦は全チーム中最高の打率3割2分1厘、6本塁打、15打点。岸からは5月2日に特大弾を放ち、翌3日には内から2戦連発。7月16日には則本、鈴木翔から1試合3発も記録した。

4-3の7回には「3番」山口がスライダーを捉え、左越えの10号ソロで突き放した。昨季16本に続く2年連続2桁本塁打は、チームの日本人では19年の井上以来。今季は30本を掲げており「2桁打てたのは最低限ですし、まだまだ成長していかないといけない」とあくまでも通過点だ。「自分もポランコも良い場面でまわってくる。打つべき人が打って、ランナーをかえし、チームの勝利に貢献していきたい」。得点源の“ポラグッチ弾”量産で、3ゲーム差の首位オリックスを追う。【鎌田直秀】

▽ロッテ吉井監督(投打がかみ合い) 今日は打順を上に打つ人を集めてビッグイニングを狙った。初回にしっかり決めてくれて助かりました。(プロ初セーブの東條には)東條、登場って言ってみたかった(笑い)。そうではなくて、もともと実力がある子なので、クローザーもいけると思っている。

▽ロッテ東條(9回に登板し、1回2奪三振無失点でプロ8年目の初セーブ) 1軍で投げられていることがうれしいので、それを感じながら投げました。真っすぐの勢いが戻ってきたことが調子の良いバロメーターです。

▽ロッテ種市(6回4安打3失点で自身最多タイ8勝目) 大量得点をもらった後でグダグダしてしまったので反省したい。19年の勝利数に並べたことはうれしいですが、まだシーズンは長いので満足せず1勝1勝積み重ねていきたい。

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