ソフトバンクが痛恨すぎる今季3度目のサヨナラ負けを喫した。4-4の延長11回裏。1死満塁で8番手の椎野が代打マルティネスに決勝犠飛を浴びた。この日は首位オリックスもサヨナラ負け。引き分け以上でゲーム差を縮められるチャンスだったが、はかなく散った。

椎野は先頭野村への四球からピンチにつながった。試合後は「先頭が全てだった。球自体は悪くなかったけど、先頭を歩かせてしまったことで悪い流れになってしまった」。マルティネスにはフルカウントまで追い込んだが、6球目の直球を左翼に運ばれた。藤本監督も「先頭へのフォアボール。そこだけですね」と話した。

誤算は先発東浜だった。両足がつった影響で今季最短の3回7安打3失点で降板。指揮官は「つってしまったから投げられなかった。リリーフ陣はよく頑張ってくれましたけどね…」と厳しい表情だった。

最大「15」あった貯金は「1」まで減った。首位オリックスとの8・5差は変わらないが、勝利した2位ロッテとは5・5差に広がった。遠のいていく上位チームの背中。「勝負は8月」と言っていた指揮官もため息ばかりだ。12球団で唯一、8月未勝利。真夏の逆襲で、3連敗は重すぎる。【只松憲】

○…今季初の1、2番コンビが存在感を示した。まずは1番三森だ。2点を追う5回1死二塁から1点差に迫る技ありのタイムリー。上沢のカーブを流し打って左前に落とした。2番柳町は2-3の7回2死一、二塁、右中間を破って一時は勝ち越しとなる2点二塁打を放った。「自分のミスを絶対に取り返す1本と集中しました」と柳町。3回の走塁ミスを帳消しにする一打だった。

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