広島が阪神の優勝マジック点灯を許した。先発九里亜蓮投手が5回まで8安打4失点で5敗目。首位との直接対決で競り負けてゲーム差が再び8に広がり、107試合目にして自力優勝が消滅した。

2回の大量失点が最後まで大きく響いた。1点を先制した直後。先頭森下から連打などで1死二、三塁とすると、木浪の左前適時打で追いつかれた。2死後は近本の右翼へのライナー性の打球を野間がグラブに当てながらつかみ切れずに後逸。2点の勝ち越しを許すと、さらに中野にも右前適時打を浴びた。この回、味方のミスもあったが、5安打を集中されてビッグイニングをつくった。

打線は今季4度対戦して0勝3敗だった阪神大竹に対して、1回に4月19日以来24イニングぶり得点となる先制点を奪い、中盤まで3得点した。反発力は見せたが、あと1歩届かなかった。新井監督は自力V消滅に「あくまで数字上のことで、可能性はまだあるわけだし、どうってことないです」と前を向いた。

▽広島新井監督(阪神大山の好守に)「最後(9回先頭)もそうだし、(6回無死一、二塁から西川)龍馬の当たりも抜けたと思った。素晴らしいプレーで勢いが途切れた。前回の甲子園でもたくさんあった」

【関連記事】広島ニュース一覧