ズシリと重く1点がのしかかった。ソフトバンクにたった1点をはね返すだけの反発力はなかった。楽天に痛すぎる連敗。敵地・仙台ではこれで5連敗。最大15あった貯金も使い果たし5月3日以来、約3カ月半ぶりに勝率5割となってしまった。交流戦の貯金4を差し引けば同一リーグには借金4。2位ロッテに4ゲーム差と離され、気がつけば4位楽天が3ゲーム差と迫ってきた。千葉、仙台と続いたロードは2カード連続の負け越し。今季5度目の3連敗…。数え上げれば「負」の要因しか見当たらない。

「1点差ゲームでなかなか勝てないね。投手も野手もみんな頑張っているんやけどね」。試合後、藤本監督は惜敗を淡々と振り返った。3度の満塁機でチャンスをつぶした楽天打線だが、それ以上にホークス打線はつながりを欠いた。5回に今宮の8号ソロで同点としたものの、6回以降は2安打。2回無死一塁の場面では柳町が三振ゲッツー。4回1死から柳田が三塁打を放ったものの、近藤、柳町がともに一ゴロに倒れた。さらに7回2死一塁で代走周東が二盗を決めたものの、代打野村大が空振り三振に倒れ好機を生かせなかった。「(2回の)三振ゲッツーね。何とかチーム打撃ができないといけないよね。技術がないと練習しかないからね。(7回も)盗塁成功であと1本というところがね。いい投手来ているからしんどいとこあるよね。お互いさまやから。投手と野手は共同作業。それが悪い方向にいっている」と藤本監督も渋い表情で振り返るしかなかった。

先制を許したのは2回のリチャードの悪送球がきっかけだった。前夜(25日)に続いてエラー絡みの失点と攻守に精彩を欠く。「残り33試合、選手も疲れているけど、あとひと踏ん張りしてもらって頑張ってもらいましょう」。藤本監督には打開策は見えているのだろうか。【佐竹英治】

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