阪神森下翔太外野手(23)が6回に同点打を放ち、重苦しいムードを吹き飛ばした。
1点を先制され、打線は広島九里に6回1死まで無安打に抑え込まれていた。2番中野が二塁内野安打でチーム初安打を記録し、相手の悪送球で1死二塁。この試合で初めてチャンスをつくると、続く森下が2球目の外角スライダーをコンパクトに中前にはじき返した。「難しい球だったが、うまくセンター返しを意識して打つことができた」。一瞬での同点劇に甲子園のムードが一気に高まった。
読みもさえた。「甘いところには来ないと思っていたので、ある程度は外のスライダーか、内のスライダーを待っていました」。今季、九里との対戦成績は5打数3安打の打率6割、3打点。「(2打席目までも)いい形で振れていたので、気持ちとしてはすごく余裕があった」。自信を持って6回の打席に入っていた。
9月は打率3割5分7厘、4本塁打、6打点で8連勝に大貢献している。同点の8回1死二塁ではプロ307打席目で初めて申告敬遠も経験。「自分が申告敬遠とか警戒されることで、大山さんや輝さんにチャンスでつなげる。これからも勝負しづらいバッターになりたい」と胸を張った。
曇り空のデーゲームだったこの日は、シールタイプのアイブラックを貼ってプレーした。チャンスに強い3番森下のバットが、アレをどんどん近づけている。【石橋隆雄】



